武器編第二十四回「アスクレピオスの杖」解説の参考資料③
武器編第二十四回「アスクレピオスの杖」
参考資料開示の続きです。
所見の方はコチラからどうぞ!!
今回は動画のシメの部分。
蛇と杖の意味を述べた際の参考資料を。
こんな事を書くとお叱り
を受けてしまうかもしれませんが…
実はこの部分…
ほとんど英語版wikiを参照しています。
「おいおい、解説系動画のくせにwiki参照かよ?
ちょっとお粗末じゃあないか??」
的なご指摘があればそれはごもっとも。
ただ資料がホント見つからなくて…
先ず蛇の曖昧さについて述べた際に、
ヘビ毒は、毒にも薬にもなるって話をしました。
コレは以下のサイトでも
同じ様な記載が確認できています。
APOLLODORUS, THE LIBRARY BOOK 3
アスクレピオスのエピソードを述べた際に
参照したこのサイトです。
for he had received from Athena the blood that
flowed from the veins of the Gorgon,
and while he used the blood that flowed from the veins
on the left side for the bane of mankind,
he used the blood that flowed from the right side for salvation,
and by that means he raised the dead.
動画内でも紹介したコチラの文章は
[3.10.3]の文中に記載があります。
意味については動画見てくださいね!(ダイマ
要はゴルゴンの血を使って死者を蘇らせていたいと。
でもゴルゴンってバケモンなんですよね。
目を見ると石になっちゃう話で有名な
メデューサもゴルゴンの一種です。
んでゴルゴンの髪は生きた蛇になってます。
そんなヤツの血ですよ?
体液ですよ体液?
もう毒みたいなもんじゃないですか。
でも死者を蘇らせちゃってる。
薬になっている様なものじゃないでしょうか?
更に上記サイトでは、この文章の後に
脚注のリンクが貼ってあります。
それを見ると、どうやらこの話の
参照元がココにありそう。
上演が紀元前400年頃の戯曲との事。
英語版wikiには詳細なストーリーが書いてあります。
two drops of the Gorgon's blood which
Erichthonius received from Athena.
One drop kills and the other cures.
2滴のゴルゴンの血を
エリクトニウスはアテナから受け取った。
(それは)1滴で殺し、もう1滴で癒やす。
この様に元来ゴルゴンの血には生と死
相反する力が備わっていたようです。
ゴルゴンの血が持つ薬効については
アスクレピオスのみに見られる話ではないと。
であればゴルゴンと関わりのある蛇、
その毒にも同じ様な認識があったとしても
無理がある話ではないはず。
そう考えたので動画内で蛇毒の曖昧さ
っていう話をしたんですが…
まあでも薬だって使用を誤れば毒になりますし、
逆に猛毒のトリカブトも適切な処理を施したものは
漢方に用いられていたりするんです。
毒と薬が表裏一体って考え方は
そんなに変な考え方ではないのかな…と。
ただヘビについては他にもこんな説があるみたいです。
What is the Rod of Asclepius? - Study.com
ざっくり言うと…
1.古代エジプトで行われていた
寄生虫を用いた治療に由来する説
同聖書に出てくる青銅の蛇に由来する説
もっとも、広く知られているのは
動画内で話た説のようですが。
ただ個人的には2は無いかなーと思っております。
なぜかと言うと、キリスト教のこの人物の話は
まあ関係ない訳じゃないですよね?
聖書由来のものがギリシャ神話に取り入れられたなら、
更にキリスト教に逆輸入されるかなって…
現代的な価値観でしょうか?
んで次に杖の意味。
コレはwiki以上の情報なかったです…
Compendium of Greek Theologyの
英訳文が見つからんのじゃあ…
The Subtle Beast by Menez, Andre
なんかこの本に色々書いてあるみたいなんだけど
都民図書館には蔵書無し…
一応コレがテキストで、
33章に書いてあるっポイんだけど、
もう全然翻訳サイト仕事してくれません…
っていうか欠落してるのかな?
絵文字みたいなの見えるんだけど??
/^^ こんなやついるんだけど??
/^^ <マイッタネ,コレハ
的な??
まあ杖については
単純に権威の象徴だった可能性もあるし、
アスクレペイオンで行われていた
魔術的とも言える治療に対するイメージ
だった可能性もあるんじゃないかなと。
はい、という訳で参考資料開示は以上になります。
一応次回も武器編を予定しています。
「またの機会に」とか言いながら
ずっとやってなかった武器を解説する予定です。
という訳で次回をご期待くださいー!
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