アキレス腱断裂の話をしておく #1
Twitterでもブログでも何度か言ってますが、
わたくし昨年10月初頭にアキレス腱を切りまして…
手術はせず、保存療法で治療してきました。
予後は良く順調に回復しており、まだ念のため外では片松葉杖歩行ではあるものの、室内では杖なしで歩けるまでに回復しています。
というわけで、ここで今までの治療過程の記録をつけてみようかなと。
もしかしたら保存療法を選択したが日常生活で困っている人や、手術か保存療法かで迷っている人など、誰かの助けになるかもしれないですし。
長くなりそうなので何回かに分けて記事にしていこうと思います。
さて。
昨年10月2日、娘と縄跳びで遊んでいた時に受傷。
30も半ばにして準備運動もせずに二重跳びなんかするもんじゃありませんなぁ…
その日は日曜日だったので翌日に近所のクリニックへ行き、エコー診察によりアキレス腱断裂が発覚。その後総合病院に行き再診察を行いました。
最初に行ったクリニックの医師、次に行った総合病院の医師、2人とも意見は同じで、手術による治療をお勧めしますとの事でした。
(最初のクリニックの医師から、当院では手術は出来ないので、手術と保存療法どちらも取り組める総合病院で診てもらった方が良いとのアドバイスを受けた為、総合病院でも診てもらいました。)
手術を勧められた理由は、私の体型にあります。
保存療法では長期間松葉杖歩行を強いられますが、手術であれば松葉杖歩行の期間がかなり短くて済むため、生活への負担は大きく軽減されます。
医師によると「体型や年齢の事も考えると、手術をした方が松葉杖の期間も短いし楽だと思います。」とのこと。
つまり、やんわりと
「お前はデブだから松葉杖キツいと思うよ?」
と言われたわけですw
手術をするにしても入院準備があるため、1週間後の再診までにどうやって治療するか決めることになり、その日はシーネ固定という施術をして帰宅。
であれば1週間松葉杖で生活してみて、耐えられそうなら保存療法、無理なら手術にしようと考えました。
実際、松葉杖歩行は凄くキツかったです。
もう病院から家までの帰路が既に相当キツい。
松葉杖歩行というと、片足を浮かしたまま歩くイメージがありますが(ちなみにコレを免荷3点歩行というそうです。)松葉杖のみで全体重を支えながら歩き続けるのは想像以上に難しかったです。
揺り椅子歩行という方法で何とか歩けるかなというぐらい。
なおこの時点で医師からは特に歩き方に関する指導が無かったので、ネットで調べて見つけた揺り椅子歩行を勝手に実践していたワケですが、たぶんコレはダメです。
なぜならこの歩き方では多少なりとも足に体重をかけてしまうからです。
ダメだと思うんですが免荷3点歩行だと10歩も歩けないので、こうやって歩いて帰るしか有りませんでした。(なのでマネしない様に)
まあタクシー使えって話なのですが、そもそもあまり手術はしたくないな等と考えていた為、先ずはこの歩行に慣れようという意識が有ったものですから、頑張って歩いて帰りました。
が、この揺り椅子歩行でも結構キツく、家に着くころには既に汗だくに…
コレは手術するしかないのかな…と、この時は考えていました。
ただ手術にも勿論デメリットがあります。
それは治療費。当然手術した方が高くつきます。
…いやいや、背に腹は代えられないでしょう。と思いたいところですが、医師が言うには、完治=運動できる様になるまでの期間でいえば、手術の場合も保存療法の場合も大きく変わらないらしく、しかも再断裂を起こすリスクも大して変わらないというのです。
つまり治療期間も効果も変わらないのに治療費だけ大きく違うという状況。むしろ手術後の合併症の可能性を考慮すれば、手術の方が費用だけでなく若干リスクも高めという考え方もできます。
もっとも、前述のとおり生活への負担という面でいえば手術の方が軽いワケですが、逆を言えばソレさえ我慢できれば保存療法でも…と考える事が出来たのです。
話を戻して、頭の中では手術かなーと思う一方、とりあえず1週間はシーネ固定&松葉杖で生活しなければなりません。
その間ずっと仕事を休むわけにもいかなかったので、松葉杖をつきながらでも出社しなければなりませんでしたが、肝心の松葉杖は揺り椅子歩行で何とか歩けるかなという状況です。
更にシーネ固定というのは、ガチガチに硬くなった湿布みたいなヤツを包帯でぐるぐる巻きにして固定しているだけなので、足を地面につけば包帯が汚れていってしまいます。
家の中でも包帯で生活するのに、その足で地面を引きずりながら歩くのは、何となく気持ち悪いワケですよ。
勿論包帯なんて汚れたら替えればいいワケですが、それでも何か気持ち悪さがあったのです。
さてどうしたものかと色々調べてみたところ、良いアイテムを見つけました。
このアイテム、その後の生活で大変重宝しまして、結論から言うとコレのおかげで保存療法期間の松葉杖生活を乗り切れたと言っても過言ではありません。
そのアイテムがコチラ。
ギプスシューズという、ギプスの上からでも履ける大きなサンダルの様なモノです。
コレを履くことにより、地面に足がつく事に対する不快感が無くなり、精神的負荷が軽減される事で、歩行のぎこちなさも解消されていった様に感じます。
次第に松葉杖歩行にも慣れていき、一週間後の再受診の際には、免荷3点歩行をマスター…とまではいかないものの、揺り椅子歩行であればスムーズに歩ける様になりました。
とは言え、前述の通り、揺り椅子歩行は自分で判断して勝手にやっていた事。医師の判断を仰がなければいけません。
もし免荷3点歩行で完全に浮かせる生活を続けなければダメ、という事であれば、その状態で通勤が出来るとはとても思えなかったので、その場合は手術するしかないなと考えました。
そのあたり再受診の際に医師に相談したところ、
「体重をかけてはいけないが、逆に言えば体重が掛からなければ足を地面につく事は自体は問題ない。つまりすり足の様な歩き方であれば足を浮かせずとも良い。ギプスシューズを履いているならすり足歩行で生活できるのではないか。」
とのアドバイスを頂きました。
であれば…という事で、手術はせずに保存療法で治療していくことを選択。
シーネ固定からギプス固定に替えてその日の施術は終了となりました。
(なお再受診の際の医師は、初回診療の方とは別の人でした。現在もこの再受診の時の医師に診て頂いておりますが、大変よくして頂いております。この話も別の機会にしたいと思います。)
すり足歩行も初日こそ難儀しましたが、翌日には既に慣れを感じられるようになり、1週間もするころには通常の歩行6割~7割程度の速さで歩ける様になりました。
これもギプスシューズによる不快感の軽減効果が大きかったのではないかと感じています。
勿論それでもキツかったですし、毎日汗だくになりながら通勤していましたが、初回診療の帰り道の時に感じたような無謀さは有りませんでした。
天空の城ラ〇ュタのシ〇タも言っていましたが、(人は)土から離れては生きられないんだなと強く感じました。
因みにアキレス腱断裂のギプス固定は最初のうちヒールが入りますが、一番大きなギプスシューズであれば、ヒールの上からでも履くことが出来ます。
私の足のサイズが27.5~28.0なので、おそらくほとんどの人は履くことが出来ると思います。
他にもたくさん役に立つアイテムが有りましたが、長くなってきたのでその紹介は次の機会とさせて頂きます。
今回はここまで!
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