ファンタジーと馬とアレとアレ

制作活動ブログの皮を被った趣味ブログです。

アイテム編第六回「変若水」解説の参考資料②

こちらの記事の続きになります。

まだ読んでいない方はお先にどうぞ!

 

という訳で嫦娥奔月の補足なんですが、

改めてこちらを御覧ください。

嫦娥と兎とひきがえる。 | 人生朝露 - 楽天ブログ

動画内でも説明していますが、

淮南子って思想書なんですね。

思想書なんで、ある思想を説明する例題として

嫦娥奔月のエピソードが登場しているわけです。

 

 

でその思想っていうのが

先のブログを見て頂ければ解るのですが

「本質的な事象が無ければ結果は得られない」

みたいな話なんですよ。

 

嫦娥奔月の話の後には

"是故乞火不若取燧、寄汲不若鑿井。"

と続いています。

これは原文でも確認できますね。(文末)

「火を乞うよりも火打ち石を手に入れるべきだ」

「水を乞うよりも井戸を掘るべきだ」

この様な意味です。

 

…と、いったところで、改めて先のブログの

嫦娥奔月の和訳を見てください。

私の動画内ではこの辺のバックグラウンドまで

解説している時間が無かったので端的に訳しましたが

この記述は后羿視点であることが解ります。

もちろん国立国会図書館デジタルコレクション

でも同じ様な記述があります(72P)

 

失意で呆然としているのは后羿なんです。

不死の薬を手に入れても本質的には不死でないのだから

それを盗まれて失意で呆然としても仕方ないでしょ、

って話なんです。

転じて嫦娥は本質的には不死である

という事にも繋がっていると解釈しました。

 

「は?動画内で后羿も嫦娥も元は天界の住人だから

不死の存在だったって言ってたじゃん!」

これは嫦娥と結婚した事で后羿が天上人になった

っていう事なんじゃないかなと。

 

といったところで楚辞天問の出番です。

ただこの天問が解らん!!

…とも言っていられないので

屈原の天問を読もう!

この疑問が解ればあなたも中国神話上級者!!

動画ではこちらを参考にさせてもらいました。

ここでいう虹を衣とするという記述が有ることと

中国版Wikiともいえる百度百科にも

"帝喾的第四个妃子"と記載があるので

天帝の娘=天上人=もともと不死

であるのは間違いないんじゃないかなと。

 

さて、そんな嫦娥さんは月に逃げて

蛙になっちゃう訳なんですが…

淮南子の七巻に"而月中有蟾蜍"とあります。

月にはヒキガエルがいるよって意味なんですが

これが嫦娥だと考えられます。

 

天問の際に参考にさせていただいたサイトには

嫦娥の記事もあるんですが、

ココには結構いろんな事が書いてあるんですよ。

ただ出展が解らない!

多分三易の帰蔵って文献だと思うんですが…

まあ解説の主題は変若水だしなあって事で

この辺はあまり深く調査しませんでした…

 

すいません、中国語読める訳じゃないので

ご容赦いただきたい部分ではあります。

 

長くなってしまったので続きは次回!

 

 

                       

 

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